にしむらフローリスト

家族との思い出がいっぱい詰まったスナップ写真をたくさん花の間にちりばめました。
僧侶は呼ばず、読経もなく、故人の好きだったビートルズの曲をご家族が選んで会場で流しました。
参列者は焼香はせず、献花をしました。献花をすると｢花飾り｣ができてゆきます。

楽しみにしていた｢お花見｣をすることなく、亡くなった故人を偲び、桜の花でお別れの舞台を整えました。
故人が愛用したステッキと帽子が旅立ちへのお供をします。

故人が生前、毎日のようにお参りしていた｢代々木八幡宮｣の鎮守の森をイメージしてデザインしました。
祭壇の前に敷き詰められた落ち葉は前日、代々木八幡宮の境内で拾い集めたもの。
式が始まり、八幡様の宮司が祭壇に向かい、「サクッ、サクッ」と落ち葉の上を踏みしめて歩く音が印象的でした。

6月初旬に行なわれたご主人のご葬儀。前年亡くなられた奥様の一周忌を済ませた翌日に亡くなられました。
｢仲のよい夫婦だったから、母の時と同じように飾ってください。｣というご家族のご要望どおり、
初夏の枝ものと花で優しい色に仕上げました。

前年に営まれた奥様のご葬儀。
ご自身が描かれたお店の絵や風景画が花と一緒に飾られています。

故人の数多い趣味の中のスケッチ画の最初で最期の｢個展｣になりました。
会場には作品が回廊のように並べられ、中央にはビュッフェスタイルで食事が用意され、
和やかなパーティになりました。

700本の献花は赤バラを用意しました。
献花終了後は20本ずつの花束にして喪主様ご指名の参列者の方にお持ち帰りいただきました。